パソコンはNG
2016年4月25日 月曜日

【教えて!弁護士さん】LINEの覗き見って犯罪ですか?

“恋のお悩み”を解決するための連載企画(不定期)がスタート。第2回は女子なら一度は覚えがある(?)LINEの覗き見がテーマ。悪いのはわかってるけど、逮捕されるくらいの重~い罪なの? 弁護士さんに聞いてきました。

このページは2016年4月25日に公開した記事です。クーポンが終了しているものもありますのでご了承ください。

弁護士

「彼氏が浮気してるかも……」と思うと、気になって確認したくなるのが乙女心。でも、やっていいことと悪いことの線引きをきちんとしないと、後で自己嫌悪に陥ることにも。そんな悩める女性たちを救うために、恋愛トラブルに詳しい「レイ法律事務所」の先生に読者から届いた深刻な悩みをぶつけてみました。

 

彼氏の浮気疑惑に悩む27歳からの相談内容

「彼氏が浮気してるんじゃないかと疑っています。仕事は終わってるはずなのに連絡が取れない時間があったり、一緒にいるときもトイレにまでスマホを持って行ったり……。いっそLINEを見ちゃおうかとも思ったんですが、そういえばLINEの覗き見って、法律的にも罪なんでしょうか?」(27歳・美幸さん)

 

彼氏のスマホを見てもいいことは何もない! それはわかっていても気になっちゃうのが女子。特に「浮気かも?」なんて疑いがあると、悪いとは思いつつ、ついつい誘惑に負けて覗き見しちゃうことも。経験がある人もかなりいるんじゃないでしょうか。連載第2回のお悩みに答えてくれるのは、前回に引き続き、レイ法律事務所の弁護士・松田有加さんです。もし美幸さんが彼氏のLINEを覗き見したら、それって法律的に「罪」になるんでしょうか?

 

LINEの覗き見に関連する『信書開封罪』と『不正アクセス禁止法』

直接ならOK

「順を追って説明していきましょう。まず、刑法の中でこれに近いと思われるのは『信書開封罪(刑法133条)』です。これは、封をしてある書類や手紙などを勝手に開けた場合に成立する罪。スマホにもパスワードをかけている人が多いので、盗み見などで知った彼氏のスマホのパスワードを入力して、勝手にLINEを見た場合、この犯罪になるのではないか……と思うかもしれませんが、なりません。スマホのパスワードのような電子的な方法でのロックは、“封をしてある”とはみなされないのです」

 

なるほどなるほど。「信書開封罪」はセーフなんですね。実は過去に寝ている彼氏のケータイ(当時はガラケーでした……)を覗き見した経験のある筆者、ちょっと安心しました。ということは、LINEの覗き見は全面的にOKということでいいですか?

 

「いえいえ。刑法ではありませんが、日本の法律には『不正アクセス禁止法』というものがあり、これは不正に情報にアクセスすることを禁止したものです。今回のご相談は、これにあたる可能性があります」

 

なんと! やっぱり覗き見は「NO!」なんですね。ダメだダメだとは思ってましたが、まさか自分が本物の罪人だったとは……。

 

IDやパスワードが必要なサイトにアクセスした場合とスマホを直接操作した場合の違い

寝る男

ちなみに、もし私が捕まったら、どんな重い罰を与えられるんでしょうか?

 

「落ち着いてください。もし本当に『不正アクセス禁止法』に違反した場合には、3年以下の懲役または100万円以下の罰金になる可能性があります。ただし、これはパスワードが必要なサイトに“アクセス”して、彼氏のIDやパスワードを入力して、勝手にLINEやFacebook、Gmailなどを覗き見した場合”のことです。一般的に、彼女が彼氏のスマホをのぞき見する場合は、“彼氏が席を立った隙、もしくは彼氏が寝ている間に、彼氏のスマホを“直接操作”して覗き見する”ことが多いと思います。これはインターネットを介した“アクセス”ではないので、『不正アクセス禁止法』にはあたりません」

 

よ、よかった~!! 罪人じゃなかった! おさらいしましょう。直接彼氏のスマホを操作して覗き見するのはセーフだけど、インターネットを使って彼氏のLINEを見たらアウト、ってことです。松田さんの言うとおり、世の中の女子のほとんどの覗き見は、法律的にはセーフでしょう。

 

プライバシー侵害の慰謝料の相場

悩む女子

ちなみに、最近タレントさんのLINEの流出が話題になりましたが、あれは……?

 

「誰かが直接操作したのか、それともインターネットを介した『不正アクセス禁止法』違反なのか、今のところわかっていませんね。でも、サイバー警察が捜査しているという話もあるようです。ちなみに、この場合の被害者は、不正アクセスされたサーバの管理者になるので、LINEを覗き見されたタレントさんではなく、LINEになるでしょう。なので、本当に不正アクセスがあったということになれば、被害届を出すのはLINEということになります」

 

えー! それはびっくり。「100へぇ」押したい気分です(古くてすいません)。でも、それくらいじゃ流出されちゃったタレントの気持ちは収まりませんよね。

 

「できるとすれば、『プライバシー侵害(民法709条)』として民事上の損害賠償(慰謝料)請求や差し止めをするくらいでしょうか。これは、私生活上の、いまだ他人に知られていない事実で、通常公開されたくないものを、本人の同意を得ずに公表したような場合に成立するもの。LINEの会話や写真の流出は、これにあたる可能性があります。ただし、仮に慰謝料が認められても数万円程度というケースが多いので、『懲らしめてやった!』と素直に喜べるかは微妙ですね(苦笑)」

 

さらに、タレントさんの場合は「ある程度プライベートな部分が公にされるのは仕方ない」とされている部分もあり、本当に「プライバシー侵害」が成立するかも微妙な場合もあるとか。なるほど、なるほど……。

 

というわけで、美幸さんのお悩みについては法律では罰せられないことがわかりました。筆者のようにホッとした女子も多いとは思いますが、だからって「やっていい」ってことじゃありません。自己嫌悪に陥りたくなければ、直接聞くのが一番。女性に比べて嘘が下手な男性も多いので、「浮気してる?」と聞いたときの反応で、意外と簡単に真実がわかるかもしれませんよ。

 

人気ドラマの法律監修・指導等も行う「レイ法律事務所」

レイ法律相談事務所

エンターテインメント分野を中心に、学校トラブル(退学・学校事故など)、男女トラブル(不倫・離婚など)、介護トラブル、債務整理、労働トラブル、刑事事件、企業法務など幅広い案件を取り扱う法律事務所。「一人でも多くの方を加害者にも被害者にもさせない」という信念のもと、法教育活動を事務所活動の柱とし、人気ドラマ『リーガルハイ』『緊急取調室』など多数のドラマ、また今春スタートする『グッドパートナー 無敵の弁護士』の法律監修・指導等もしている。代表弁護士佐藤大和著『ずるい暗記術』(ダイヤモンド社)は国内で4万5,000部、韓国などのアジアでも人気書籍となっている。また、小説『二階堂弁護士は今日も仕事がない』(マイナビ出版)も人気書籍となっている。

大高志帆
『non-no』から『President』まで、本当に何でも書くフリーのライター。好きなものはピンクとサンリオとワンピース。毎日1本映画を観て、週に一度は徹夜して、2年に一度は東京のどこかへ引越しする、いわゆる落ち着かない日々です。

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