最新作『おくりびと』で妻役に初挑戦!
カメラの前に立った広末涼子さんから受けた印象は、“いつでも自然体”という空気感。決して主張しすぎず、それでいて、あっという間に辺り一帯をふんわりとした彼女独特の空気で包み込んでしまう不思議な存在感。それがまたなんとも心地いい…。
そんな彼女が今秋公開予定の映画『おくりびと』に出演。この物語は、遺体を棺に納める“納棺師”という一見地味で触れ難いイメージの職業をテーマに描いた異色作。
「最初、台本を読んだときは、テーマが“命”や“死”といったものなので、多少なりとも重くなってしまうのかな…と思ったんですけど、出来上がりを観たらユーモアがあって、すごく温かい感動作になっていてうれしかったですね」
彼女が演じているのは、ひょんなことから納棺師となった主人公・大悟(本木雅弘)の妻・美香。
「美香は、小さな幸せをみつける才能のある女性ですね。それってとっても素敵なことだと思います。だから、バカ真面目でまっすぐな大悟の予測できない行動にも、笑顔でついていけるんだなって(笑)。納棺師を通してさまざまな人間模様が描かれるのはもちろん、夫婦の愛の形の行方も見どころです。人に“ありがとう”って感謝する気持ちや、自分が生きていることの素晴らしさに感謝する、そんなきっかけになるといいですね」
意外にも、妻役は今回が初めてだったという広末さん。
「食卓のシーンで、明らかにおかずの品数が少ないのが気になっちゃって(笑)」
と、撮影現場での秘話も明かしてくれた。そんな彼女が最近ハマっているのがホームパーティー。その時は自分で料理もするのだとか。
「食事って大勢だと本当に楽しいですよね。メニューは和洋中なんでも作ります! 前は煮込み料理が多かったんですけど、最近ではアツアツの揚げ物とか、串焼きとかをよく作ってます。ゲストが多いときとかはいいなと思って。この前は春巻きの具から自分で作りました。美味しかったですよ! 」
人生10年後を想像するとワクワクしますね
最近は、こうした気の合う仲間と過ごす時間を作り持ち、行動するよう心がけているとか。それには、ある心境の変化があった…。
「以前は少しでも時間があったら、本を読んだり、映画を観たり、自分のために時間を投資したいと思っていました。でも今は逆に、友達や周りの人に時間を使う時期かなって。私のお仕事はなかなか休みが読めない部分があるので、これまで無意識のうちに周りの人が合わせてくれていた気がするんです。だから今度は私がお返しをする番かなってそう思ってるんです」
着実に女優としてのキャリアを積んできた今だから、いい意味の余裕が持てたに違いない。と言いながらも仕事のスタンスは、デビュー当時と変わらないのだそう。
「デビューから10年以上たった今も、いつも新たな刺激や出会いがあって、緊張したり落ち込んだり、もっとがんばらなきゃって思ったり。そういうことが日々たくさんあるんです。こういう新鮮な気持ちをこれからもずっと持ち続けていきたいですね。10年後の私はどうなってるかなぁ。きっとその頃には、今は気づけないことも気づける自分に成長してるんだろうな…と思うと今からワクワクしますね」